• 患者様の声
  • 院長ブログ

赤松接骨院

愛知県名古屋市天白区
野並3丁目405
AMBER HOUSE 1F

■診療時間
【月~金】
 午前 9:00~12:00
 午後 3:00~9:00
【土】
 午前 9:00~12:00

■休診日
日曜日・祝日・土曜の午後

052-891-7181

アクセス

HOME > 院長ブログ > アーカイブ > 2020年3月

院長ブログ 2020年3月

お尻が痛い

短距離走の選手にたびたび見られる、全力で走るとお尻、坐骨の辺りが痛む。
痛みで、全力疾走できないという訴え。
 
 
 15歳 女性 
100メートル走の練習中に痛みだし、しばらく様子を見るも改善なく
病院受診、MRI検査にて、椎間板ヘルニアと診断、スポーツ禁止 リハビリ通院。
日常生活に支障はない。
3か月ほど走るのを休み、練習再開、また同じように痛みだした。
 
その後もリハビリに通院するも、改善なく、知人に紹介され当院へ。
本人はヘルニアがあるから痛いんだと思い込んでいたが、
筋肉のこわばりが原因だと説明し施術。
 
腸骨筋、中臀筋、大臀筋、内転筋、ハムストリング、腓腹筋、ヒラメ筋、
長母趾伸筋、長趾屈筋、前脛骨筋などに圧痛あり。
それらの筋肉を10回ほど練習しながら施術し痛みは消失した。
 
       お尻 (8).png 
 
 14才 男性
100メートル走の練習中に痛みだし、整形外科、鍼灸院に通院するも思わしくなく来院。
腸骨筋、中臀筋、大臀筋、内転筋、ハムストリング、腓腹筋、ヒラメ筋、
長母趾伸筋、長趾屈筋、前脛骨筋などに圧痛あり。
それらの筋肉を4回ほど練習しながら施術し痛みは消失。
 
腸骨筋、臀筋、内転筋、ハムストリングの施術でも、症状は改善するが、
走っているとまた痛くなることが多かった。
これが、どうしてなのか、はっきりしなかったのだが、ようやく分かった。

    長母趾屈筋.jpg
 
もっと広範囲に調べた結果、二人ともヒラメ筋、長母趾屈筋部の圧痛が一番強く、
ここを施術すると痛みは消失するようになり、これが痛みの発信源なのかと思われた。
 
二人とも以前はシンスプリントで、痛みを我慢しながら練習していたそうだ。
どうも、下肢の痛み全般にヒラメ筋、長母趾屈筋、長趾屈筋が関連してるように思う。

 

なにが正しいの?

 発信上、大事なのは現場で起こっている事
そして、その土台として、最低限の統計、エビデンスの見極め方を知ることは
必要だと思います。
それがあれば、少なくとも自分の発信しているものが、最低限
「誰かの害になる事はない」という思いを持てるからです。
 
「何が正のか分からない」よく患者さんに聞く言葉。
「ネットで調べてもいろんな事が書いてあって、どれを選んでいいのか分からない」
「医師によっても言う事が違うし...」
 
正直そうだろう。
当院に来院する方も、めぐりめぐって、たどり着いた方が多い。
 
いろいろ試した患者さんのほうが他院と比較出来るから、理解もされやすく思う。
だから、いろいろ行って試して見るしかないのかな。
 
それで、自分が信頼できる所を見つけるしかないよね。
 
ただ、根本解決、根本治療とか謳ってる所は、なんなんだろう
根本って何? 脳、記憶、その人の人生、体験?
結局は、歪みがあるから 矯正しましょうと言う話に持っていく。
 
 1981年、国際疼痛学会により、 痛みとは「主観的な感覚・感情であり、
組織の実質的あるいは潜在的傷害にもとづいて起こる不快な感覚性、
情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷が
あるように表現されるものがある」 と定義された.
 
 痛みは「体験」と定義されている。 体験談が手がかりになる。
体験談を聞いて、みて、触って、そこから推理していく、
画像(レントゲン、MRI、CT)をながめていても答えは出てこないと思います。
 
構造の変化、神経の圧迫が、痛みの原因だと根拠の定かでない思い込みにとらわれ
過ぎてるんじゃない?
 
椎間板ヘルニア、半月板断裂、腱板断裂、分離、辷り症、変形性関節症などなど、
手術は成功、なのに痛い人が多いのはなぜ? よく考える必要があると思うが。
 
 
・九州大医学研究院の吉村恵教授(神経生理学)
  慢性痛は、神経損傷ではなく筋肉からくる痛みのケースが多い。
 
・滋賀医科大学 横田敏勝 著 「臨床医のための痛みのメカニズム」
  正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。
  
・愛知医科大学 熊澤孝朗 著 「痛みを知る」
  神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、
  その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。
 
 科学的根拠と言うわりには、根拠のはっきりしない事を平然と行われている。
まぁっ、どこの業界の専門家でも、言う事は違うから、
最後は自分で判断しないとしょうがないのかな...。

当院は、①組織損傷(骨折、脱臼、捻挫、打撲)による痛みと、
    ②筋 筋膜が痛みの発信源だと思って施術にあたっています。


 

1

« 2020年2月 | メインページ | アーカイブ | 2020年4月 »

このページのトップへ