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赤松接骨院

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院長ブログ 2015年12月

腰椎分離症、すべり症(10代)について

分離する原因は、分かっていない。  先天性、疲労骨折などと考えられているのだが。
中学生で、分離が見つかると、まず固定されてしまうが、はたして必要があるのだろうか?
 
分離しているから痛みが出る訳ではない、ただ、疲労骨折と考えると固定もやもえない。
しかし、分離部(棘突起部)に限局した圧痛を有する分離症に出くわしたことはない。
 疲労骨折ならば、限局した圧痛があると思うのだが...。

たいていの医師は、患部を触らず、圧痛など調べず、MRI、CTのみ眺めてる。
殆んどは、中、大臀筋、腸腰筋、ハムストリングに圧痛が著明にあり、
この筋を施術することで、痛みはなくなる。 

痛みがなくなれば、骨癒合目的の固定は必要ないのではないか?。
 
『 ロンドン 国立整形外科病院放射線科の報告 』
自覚症状のないエリート青年期テニスプレーヤーの腰椎におけるMRIの検査結果
33名の自覚症状のないプレーヤー。平均年齢(標準偏差)17.3(1.7)歳、男性18名、
女性15名。     2名の放射線科医が、異常の存在をチェック。 
 
結果 : 5名のプレーヤー(15.2%)のMRI画像は正常
28名(84.8%)は異常があった。 9名にpars損傷(うち1名については2箇所に損傷あり、
計10箇所の損傷)があり、(9/10の損傷がL5、1/10がL4)。  3/10例は完全な骨折であり、
2例は、グレード1、1例は、グレード2の脊椎すべり症。

その両方がL5 椎間孔を中程度に狭めていた。  2/10のpars(骨折またはストレス反応)に
急性の、5/10に慢性のストレス反応がみられた。

L5/S1で15/29例 およびL4/5で12/29例 に初期の椎間関節症の徴候がみられた。
これらは軽い(20/29例)、もしくは、中程度(9/29例)の変性に分類される。 
内20例は硬化をともない、24例は椎間関節が肥大していた。29例の関節のうち14例に
滑液嚢胞を認め。

13名に椎間板変性と椎間板(膨隆=ヘルニア)がみられ(軽い13例、中程度2例)、
そのほとんどがL4/5とL5/S1レベルに発生していた(12/15例)。
 
結論 : 主に下部の腰椎において異常は頻繁に存在し、そのほぼすべてがL4/5とL5/S1レベルに
発生していた。 pars損傷(骨折またはストレス反応)と椎間関節関節症は比較的頻繁に見られた。
 

要するに、自覚症状のない一流テニスプレーヤーでも84.8%にMRIで異常がみられ、
すべり、骨折(分離)、椎間板変性、ヘルニア、椎間関節の変性など普通にあると言う事。


分離や、すべりがあっても、痛みの原因とは言えず、後に、腰痛、下肢痛が出ると言う根拠もない。
不安をあおるだけだ。   「痛みやすいだろう」という思い込みだけである。

分離、すべり があろうが、なかろうが、腰痛になる確率に大差はないと思われる。
分離症、すべり症が原因で、障害が残ったと言う方、見たこと、聞いたことあります?

分離があろうが、なかろうが、痛んだ筋肉を施術、治療すれば済むことです。
分離にこだわとると、痛みも長びきます。 脳が関係するから。

要は、痛くなければいいのでは?

中学生の3~6か月 コルセット、スポーツ禁止は、長いですよ、すぐ引退、卒業になる。
骨癒合したからといって、痛まない、しびれないと言う保障もありません。

分離がくっついたと言う満足感、達成感だけではないでしょうか?




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