成長痛の原因を、
思春期スパートに伴う骨長の急激な
増加が誘引となり筋腱複合体の受動伸長を
引き起こし、腱付着部に慢性的な牽引力が
加わると考えられている。
しかし、骨長の増加に対して筋腱複合体長の
増加が伴わないという仮説は広く受け入れられて
いるものの
そのような現象が実際にみられるか否かに
ついては実験的なデータによって
示されていない。
早稲田大学スポーツ科学研究センター
茂木康嘉らの研究によれば、
「発育そのものがシーバー病などの障害の
原因の一つではなく,繰り返しの負荷による
使い過ぎ(overuse)や解剖学的な骨の
アライメントなどが原因であると推察」
されており。
「ヒトのアキレス腱は,身長最大発育速度
頃に固く,そして弾性エネルギーの再利用率の
高い腱に変化することが明らかとなり、
思春期スパートの頃に骨長の発育によって
筋腱複合体が受動的に引き伸ばされてしまうという
これまで広く受け入れられてきた仮説は支持
されなかった」と結論づけている。
ほんとに、いつまで成長痛だと仮説で説明するのか、
「解剖学的な骨のアライメントなどが原因」は
ちょっと違うように思うが、
「繰り返しの負荷による使い過ぎ」で起こる、
筋肉の微細損傷が発端だと思います。