短距離走の選手にたびたび見られる、全力で走るとお尻、坐骨の辺りが痛む。
痛みで、全力疾走できないという訴え。
15歳 女性
100メートル走の練習中に痛みだし、しばらく様子を見るも改善なく
病院受診、MRI検査にて、椎間板ヘルニアと診断、スポーツ禁止 リハビリ通院。
日常生活に支障はない。
3か月ほど走るのを休み、練習再開、また同じように痛みだした。
その後もリハビリに通院するも、改善なく、知人に紹介され当院へ。
本人はヘルニアがあるから痛いんだと思い込んでいたが、
筋肉のこわばりが原因だと説明し施術。
腸骨筋、中臀筋、大臀筋、内転筋、ハムストリング、腓腹筋、ヒラメ筋、
長母趾伸筋、長趾屈筋、前脛骨筋などに圧痛あり。
それらの筋肉を10回ほど練習しながら施術し痛みは消失した。
14才 男性
100メートル走の練習中に痛みだし、整形外科、鍼灸院に通院するも思わしくなく来院。
腸骨筋、中臀筋、大臀筋、内転筋、ハムストリング、腓腹筋、ヒラメ筋、
長母趾伸筋、長趾屈筋、前脛骨筋などに圧痛あり。
それらの筋肉を4回ほど練習しながら施術し痛みは消失。
腸骨筋、臀筋、内転筋、ハムストリングの施術でも、症状は改善するが、
走っているとまた痛くなることが多かった。
これが、どうしてなのか、はっきりしなかったのだが、ようやく分かった。
もっと広範囲に調べた結果、二人ともヒラメ筋、長母趾屈筋部の圧痛が一番強く、
ここを施術すると痛みは消失するようになり、これが痛みの発信源なのかと思われた。
二人とも以前はシンスプリントで、痛みを我慢しながら練習していたそうだ。
どうも、下肢の痛み全般にヒラメ筋、長母趾屈筋、長趾屈筋が関連してるように思う。