分離や他の構造の変化は、珍しくない。
心配してもしょうがない、痛みを第一に考えたほうがいい。
無症状のエリート男子アカデミーサッカー選手の腰椎MRI所見
バーミンガム大学スポーツ・運動・リハビリテーション科学学部の報告
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36280886/
18人の無症状の男子エリートサッカー選手(平均年齢17.8歳、
範囲16.9~18.6歳)に対し、MRIを実施 15人(83%) に、
椎間関節変性、滑膜嚢胞、椎間板変性、椎間板ヘルニア、
椎間板損傷など、1つ以上の異常が認められた。
1人(6%) はL4/L5 に軽度の椎間関節症を呈し、3人(16.7%) は
両側椎間関節液貯留を示し、2人(11%)に3つの滑膜嚢胞が確認、
4人(22%) に無症候性の椎間板損傷
4 人は、亜全疲労骨折、1人は、慢性疲労骨折が認められた。
1つ以上の椎間板変性は、7人(38%) に認められ、5人(27%)
に椎間板ヘルニアが認められた。
無症状の青年期エリートテニス選手の腰椎のMRI所見
英国ロンドン、スタンモア、王立国立整形外科病院の報告
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17640926/
若年エリートテニス選手33名、平均年齢(SD)17.3(1.7)歳
(男性18名、女性15名)。
5名 (15.2%) はMRI検査で正常、28名(84.8%)は異常。
椎間板損傷、椎間板膨隆、分離症、脊椎すべり症、
椎間板のストレス反応、椎間関節の肥大、滑膜嚢胞が見られた。
検査をすれば、症状のない人でも、いろんな変化がみつかる。
目くじらたてて「分離症になった」「ヘルニアになった」なんて、
気にしなくていい。