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赤松接骨院

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院長ブログ 膝痛: 2014年11月

膝痛

 42歳  女性

階段を駆け下りてより、階段昇降、立ち上がる際に痛むと
若干膝関節に腫れあり、熱感はなし。

大腿四頭筋の内側広筋、直筋部に圧痛あり、この筋をアキュ、マイオを用いて施術
4回行い、痛み、腫れはなくなった。

この様な痛みは非常に多い。 小学生から高齢者まで、
筋筋膜性疼痛を知らないと、半月板が悪いとか変形性とかなる。

      膝 1.png

2014年6月 米国整形外科学会(AAOS)は、変形性膝関節症治療に関する臨床診療ガイドライン(CPG)
改訂版を発表。 ヒアルロン酸を推奨しないと明記した。変形性関節症(0A)は庫擦による消耗が原因の
関節炎とも知られ、65歳以上に発症することが最も多い。
本CPGは膝関節置換術より侵襲性の少ない治療を対象としている。
ヒアルロン酸の関節内注射は、14件の試験のメタ解析において臨床的に重要な改善を意味する最小開値に
達しておらず、症候性の変形性膝関節症治療法としてもはや推奨されないものとしている。

メタ解析とは、複数のランダム化比較試験の結果を統合、より高い見地から分析すること、またはそのための
手法や統計解析のことである。  根拠に基づいた医療において、最も質の高い根拠とされる。  

ヒアルロン酸がいいとされだしたのは、いつからなんでしょうか?
いわゆるプラシーボ効果かもしれませんね。


                                                                    名古屋市天白区野並3-405 赤松接骨院

半月板断裂だから痛いのか?

無症状膝のMRIにおける異常所見の発生頻度       日整会誌より 

無症状膝のMRIから、加齢に伴う半月板の変性と変形性膝関節症との関連および
円板状半月板の頻度を検討した。 対象は膝に外傷の既往がなく、症状のない健常人
115名であり、年齢は13-76歳であった。
半月板の変性は加齢とともに増加し、内側半月板の後節部で最も著明であった。

内側半月板の後節部では全体の18.3%、60歳以上では41.7%に断裂を示すgrade3を認めた。 
円板状半月板は15膝にみられ、すべて外側であった。 円板状半月板は広い年齢層にみられ、
その頻度は13%であった。年齢に伴う半月板の変性の増加は他の欧米の報告と同様であったが、

軟骨下骨異常の頻度は著明に高かった。その原因として日本人の生活様式や遺伝的要素が
考えられる。本研究により、健常日本人における膝関節MRIの異常出現頻度が明らかとなり、
有症状の患者を治療するにあたり有用な情報となる。
                                                       
 
関節鏡視下半月板部分切除術は、整形外科で最もよく行われる手技の一つだが、その有効性を示す
エビデンス(根拠、証拠)は不足している。 内側半月板変性断裂の症状を示す患者に対する
関節鏡視下半月板部分切除術を、模擬手術と比較した結果、全ての評価指標で有意差がないことが
示された。 
フィンランドHatanpaa City HospitalのRaine Sihvonen氏らが、NEJM誌2013年12月26日号に報告。

半月板断裂変形性膝関節症を有する患者に対する関節鏡下半月板部分切除術は、
理学療法と比べて6カ月後の身体機能を有意に改善しないことが示された。 
米Brigham and Women’s HospitalのJeffrey N. Katz氏らが、NEJM誌電子版に2013年3月19日に報告。


・文献より引用してきたものですが、健常者でも半月板断裂、円板状半月は存在する。
・切除手術をしても、しなくても半年、一年後はあまり変わらない。
・膝の長びく(数日以上)痛みは、筋肉、靭帯、腱が関係していると思われる。

良く「半月板が断裂、円盤状、変性してるから痛い」と説明されることが多いのですが、
根拠に掛け、半月板犯人説は否定されつつあります。






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